肝内胆管癌(Intrahepatic Cholangiocarcinoma)について
概要
肝内胆管癌(Intrahepatic Cholangiocarcinoma)は、肝臓内の胆管がんです。切除手術が根治的治療の唯一の選択肢とされています。
根治的治療:切除手術
- 唯一の根治的治療法
- 肝内胆管癌の治療において、切除が唯一の根治的治療とされています。
切除不能肝内胆管癌の薬物療法
- 推奨される併用療法
- 切除不能な肝内胆管癌には、ゲムシタビン、シスプラチン、S-1などの併用療法が推奨されます。
「2019年 WHO分類」と肝内胆管癌
Small Duct TypeとLarge Duct Type
- Small Duct Type
- 肝末梢に腫瘤形成型として認められることが多い。
- B/C型肝炎などの慢性肝炎を背景として発生することがあります。
- 術前に肝細胞癌と誤診されることもあるが、術後病理で胆管癌と判明してもリンパ節郭清術は追加されない。
- Large Duct Type
- 肝門側に胆管周囲増殖型、もしくは胆管周囲増殖+腫瘤形成型として認められることが多い。
- リンパ節転移の頻度が高く、FDG-PET/CTが診断に有用です。
予防的リンパ節郭清の意義
- 2021年版肝内胆管癌診療ガイドライン
- 「肝内胆管癌診療ガイドライン 2021年版」では、予防的リンパ節郭清の意義は明確ではないとされています。
参考文献:画像診断 Vol.43 No.11 増刊号 2023 P86
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