耳状面前溝(preauricular sulcus)

  • paraglenoid sulcusとも呼ばれる。
  • 前仙腸靭帯の前下方線維束の付着部である仙腸関節近傍の腸骨下縁に形成される溝。
  • 前仙腸靭帯のねじれや牽引力に関連して形成されるとされる。
  • 経産婦に多く認められる。
  • preauricular sulcusの溝の辺縁を骨棘と誤認し、仙腸関節の変形性関節症と誤診しないように注意が必要。
  • CTの横断像では、両側腸骨に辺縁硬化を伴う骨欠損として認められる。あたかも溶骨性病変や骨嚢胞のように見えてしまうが、骨盤レントゲンやCTでも冠状断を観察すると溝として認識できる。

症例 40歳代女性

引用:radiopedia

両側腸骨下縁に円弧状の溝として認め、耳状面前溝(preauricular sulcus)と呼ばれる正常変異であることがわかる。

 

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参考文献:画像診断に絶対強くなるツボをおさえる! P110-1

 

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