外脛骨(os tibiale externum)
- 舟状骨の内側結節に相当する副骨。副舟状骨(accessory tarsal navicular bone)とも呼ばれる。
- 後脛骨筋腱が連続している。
- 健常人の15%で見られる。
- 両側性であることが多い。
外脛骨の分類
以下の3型に分けられる。
- TypeⅠ:後脛骨筋腱の2-6mm程度の小骨
- TypeⅡ:舟状骨とな骨で連続する三角形の二次骨化核
- TypeⅢ:舟状骨が角状に大きく内側に突出。
外脛骨障害、有痛性外脛骨とは?
- 運動による後脛骨筋腱の牽引により外脛骨の骨髄浮腫や炎症を呈する。上記分類のTypeⅡで見られる。
- また捻挫を契機に痛みが出現することがある。
- MRIでは外脛骨と舟状骨に骨髄信号上昇を認める。後脛骨筋腱の付着部に信号上昇を認める。
症例 20歳代 女性
引用:radiopedia
両側舟状骨に隣接して、副骨である外脛骨(os tibiale externum)を認めています。
症例
引用:radiopedia
両側舟状骨に隣接して、副骨である外脛骨(os tibiale externum)を認めています。
ちなみに正常例における舟状骨と後脛骨筋腱の位置関係は以下の通り。
参考文献:
- 画像診断 Vol.39 No.6 2019 P602-3
- 画像診断に絶対強くなるツボをおさえる! P127
- 新 骨盤部画像診断の勘ドコロ P539
- 必ず診療に役立つ スポーツ傷害の画像診断 P236-8