先に結論:外脛骨(副舟状骨)
- 外脛骨は足の舟状骨の内側にある副骨で、健常人の約15%に見られ、後脛骨筋腱が付着します
- 舟状骨と軟骨で結合しているタイプ(II型)では、運動や捻挫で後脛骨筋腱に引っ張られて痛む(有痛性外脛骨)ことがあります
- MRIで外脛骨と舟状骨の結合部の両側の骨髄浮腫があれば有痛性外脛骨を考えます。骨折と間違えないことも大切です
外脛骨(os tibiale externum)
- 舟状骨の内側結節に相当する副骨。副舟状骨(accessory tarsal navicular bone)とも呼ばれる。
- 後脛骨筋腱が連続している。
- 有病率は39研究のメタ解析で人単位17.5%、足単位12.6%と報告されている。
- 両側性であることが多い。
外脛骨の分類
以下の3型に分けられる。
- TypeⅠ:後脛骨筋腱の2-6mm程度の小骨
- TypeⅡ:舟状骨と軟骨で連続する三角形の二次骨化核
- TypeⅢ:舟状骨が角状に大きく内側に突出。
外脛骨障害、有痛性外脛骨とは?
- 運動による後脛骨筋腱の牽引により外脛骨の骨髄浮腫や炎症を呈する。上記分類のTypeⅡで見られる。
- また捻挫を契機に痛みが出現することがある。
- MRIでは外脛骨と舟状骨に骨髄信号上昇を認める。後脛骨筋腱の付着部に信号上昇を認める。有痛性II型外脛骨の骨髄浮腫は、軟骨結合部に接する淡い信号(grade 1)、外脛骨と舟状骨結節内の中等度の信号(grade 2)、舟状骨体部まで及ぶ強い信号(grade 3)に分ける分類が提案されている。外脛骨上の軟部組織浮腫は強い痛みと関連していた。
症例 20歳代 女性

引用:Radiopaedia
両側舟状骨に隣接して、副骨である外脛骨(os tibiale externum)を認めています。
症例

引用:Radiopaedia
両側舟状骨に隣接して、副骨である外脛骨(os tibiale externum)を認めています。
ちなみに正常例における舟状骨と後脛骨筋腱の位置関係は以下の通り。

参考文献:
- 小橋 由紋子, 矢ヶ部 浩之, 増田 耕一, 山添 真治, 最上 拓児. 足関節. 画像診断 39(6):595-603, 2019(本記事の参照: P602-3)
- 画像診断に絶対強くなるツボをおさえる! P127
- 新 骨盤部画像診断の勘ドコロ P539
- 必ず診療に役立つ スポーツ傷害の画像診断 P236-8
- Stolarz K, Osiowski A, Preinl M, et al. The prevalence and anatomy of accessory navicular bone: a meta-analysis. Surg Radiol Anat. 2024;46(10):1731-1743. PubMed
- Kamel SI, Belair JA, Hegazi TM, et al. Painful type II os naviculare: introduction of a standardized, reproducible classification system. Skeletal Radiol. 2020;49(12):1977-1985. PubMed
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