脊髄髄内腫瘍
- 上衣腫Ependymoma
- 星細胞腫 Astrocytoma がほとんど。
- 血管芽細胞腫 hemangioblastoma (von Hippel-Lindau病合併が多い)が次。
その他鑑別に挙げるもの
- 海綿状血管腫
- 上衣下腫 Subependymoma
- 神経節膠腫 Ganglioglioma
- 転移性腫瘍 metastasis
- 髄内悪性リンパ腫 Malignant lymphoma
- 脂肪腫 lipoma
- 胚芽腫 Germ cell tumor
- 髄内神経鞘腫
- 孤立性線維性腫瘍
- 非定型奇形腫様/ラブドイド腫瘍 Atypical Teratoid/Rhabdoid Tumor(AT/RT)
- 脊髄円錐の過誤腫様変化
T2で低信号のヘモジデリン(出血)を認める髄内腫瘍
各論①上衣腫 Ependymoma
- 出血を来しやすい。腫瘍の上下端にT2で低信号のヘモジデリンを見つける。hemosiderin cap。
- 腫瘍内外に嚢胞が高頻度に見られる。
- 嚢胞、腫瘍内に出血(嚢胞内に出血→液面形成)
参考記事)上衣腫の画像診断
各論②星細胞腫 Astrocytoma
- 脊髄の腫大。境界不明瞭。
- 造影効果は不均一で通常一部のみが造影される。
- 低悪性度でも造影される。
参考記事)脊髄星細胞腫の画像診断
▶︎星細胞腫と上衣腫の鑑別点
特徴 | 星細胞腫 | 上衣腫 |
好発年齢 | 小児〜若年者 | 成人 |
占拠部位 | 偏心性 | 中心性 |
境界 | 不明瞭 | 明瞭 |
出血 | あまりない | よくある(hemosiderin cap) |
造影効果 | 局所的 | 一定しない |