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塵肺

・粉じんを長期間吸入することによって、肺に生じた線維性増殖性の変化を主体とする疾病。

・気管、気管支、細気管支、肺胞、肺血管系の炎症、線維化、破壊、気腫化などにより種々の程度の肺機能障害が起こる。

乾性咳嗽、呼吸困難を呈し、聴診にて捻髪音(fine crackle)を聴取する。

粉じん吸入を中止した後も、病状は進行して、遂には慢性呼吸不全を来す。

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・呼吸機能検査にて拡散障害+拘束性換気障害(肺拡散能(DLCO↓)、%肺活量(%VC)↓)

・現在のところ、破壊された肺を元に戻す有効な治療方法はない。

・診断は粉塵暴露歴と肺の線維増殖性変化の証明であり、線維増殖性変化の証明は胸部X線検査によってなされる。

・長期にわたる粉塵の吸入がある。職業歴などから、珪肺(最多)、石綿肺(2位)、ベリリウム肺などから鑑別を行う。

Tb、肺癌(扁平上皮癌、小細胞癌)の発生が多い。

・治療は① 対症療法→鎮咳薬、去痰薬など、②残存肺機能の保持→禁煙、呼吸リハビリ

各種塵肺の特徴

珪肺上肺優位に粒状影~結節影を形成。進行すると大陰影を作る。

石綿肺下肺野の索状、線状影で不整形陰影を呈する。胸膜プラークを伴うことが多い。

・アルミニウム肺:線状影とその間にある細結節影が混在し、不整形陰影を呈する。

溶接工肺:非常に軽い肺野濃度上昇様所見で出現。辺縁が明瞭でなく、線維化が弱い粉じん巣。

肺の部位による病変発生傾向の違い

・粒子状粉じんにおいては、肺の動きが相対的に弱くて淀みやすい両側上葉、右中葉後上方、下葉上方の部位に、じん肺の病変が現れる傾向あり→ 粒状影

・繊維状粉じんにおいては、直進して吸い込まれやすい両側下葉の下部に沈着し病変を引き起こす傾向あり。→不整形影

結核および非結核性抗酸菌症の合併について

・かつては合併率高かったが、近年は低い。

・MACの合併は診断率が高まったこともあり増えている。

塵肺結節病巣と離れた部位に生じる分離型complicated typeと、結節に連続した結合型combined typeがある。後者は診断、治療が難しい。

PMFの空洞形成の一因として、NTMの感染があるので注意。

どうやって疑うか??
・Tbは変な形出てくる。典型的なTbではない。
・曝露が終わったのに粒がサイズ大きくなるときは怪しい。

肺癌の合併について

・1997年に結晶質シリカを発癌性Group1(ヒトに対する発癌性がある)に分類。

・現在では粉塵(結晶質シリカ)曝露自体よりも、曝露による肺の線維化病変との関連性より生じると考えられている。

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