
【頭部】TIPS症例67
【症例】50歳代 女性
【主訴】人の名前が出てこない。物品呼称ができない。
【現病歴】3年前から、主訴あり。
【身体所見】HDS-R 26点
画像はこちら
左の側頭葉の前方部(側頭極と呼ばれる)に萎縮が目立ちます。
前回の症例のように側頭葉内側には萎縮は認めておらず、萎縮を認めているのはここだけです。
また脳梗塞後や脳挫傷後などであれば同部にもっとgliosisなど高信号があるはずですので、それらの後の変化ではなさそうです。
このように左の側頭極に萎縮が目立ち、物品呼称ができないという症状がある場合に考えるべきが、意味性認知症です。
診断:意味性認知症の可能性あり。
関連:前頭側頭葉変性症(FTLD)とは?分類、症状、画像診断のポイントは?
【頭部】TIPS症例67の動画解説
お疲れ様でした。
今日は以上です。
今回の気づきや感想などを下のコメント欄にお願いします。
海馬ばかりに目がいってました。委縮系の症例経験を重ね、しっかり見れるようになりたいです。解答見るとそうかと思うんですが・・・ありがとうございました。
アウトプットありがとうございます。
萎縮の診断は非常に難しいですが、左右差と正常例との比較が重要ですね。
リンク先の知らない用語の嵐で頭から煙が出ました。
苦手で避けてきた分野なので、繰り返し確認してみたいと思います。
アウトプットありがとうございます。
画像だけでの診断は基本的にできないところですので、画像では典型例を見ていただけたらと思います。
どんどん進歩している分野は事あるごとにアップデートしないとついていけなくなりそうですね
アウトプットありがとうございます。
そうですね。細かな分類はさておき、大枠は今も昔もそんなには変わっていないと思います。
動画の「新知見が積み重ねられている途上にある、といつの教科書にも書いてある」でクスッと笑ってしまいましたw
アウトプットありがとうございます。
>クスッと笑ってしまいましたw
ありがとうございます。
そこで笑わないと、もう笑うところないです(^_^;)