【胸部】TIPS症例61

【胸部】TIPS症例61

【症例】60歳代 女性

スクリーニング

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血管内にairがあると指摘されたがどうする?

肺動脈本幹にairを2箇所認めています。

また右房にもairを認めています。

どこからこのairは来たのでしょうか?

 

これは造影剤投与時に混入したと考えられます。

今回造影剤はどこから投与されたのでしょうか?

血管の濃度差から右上肢の濃度が濃く、右上肢から投与されていることが分かります。

上肢からの静脈は、

鎖骨下静脈→腕頭静脈→上大静脈→右房→右室→肺動脈

と灌流します。

ですので、これらの静脈でairを認めた場合、造影剤投与時に混入したと考えられます。

 

診断:経静脈的造影剤投与時の空気の混入で特に問題はない。

 

※ルート確保時などにも混入しますので、単純CTでも見られます。

関連:門脈内ガス、静脈内ガスの原因の鑑別診断、画像診断

【胸部】TIPS症例61の動画解説


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