虫垂同定ブートキャンプ延長戦 症例5
【症例】90歳代 男性
スクリーニング
画像はこちら
※今回、先入観なく見ていただきたかったので、病歴をあえて隠していましたが、以下の主訴や病歴がありました。
【主訴】黒色便
【現病歴】2,3日前から黒色便あり。
【身体所見】意識清明、BP 128/51mmHg、P 80bpm、SpO2 100%(RA)、眼瞼結膜:蒼白、眼球結膜:黄染なし、腹部:平坦、軟、圧痛なし。
【データ】WBC 7000、CRP 0.03、Hb 6.0
その他所見:
- ペースメーカー留置あり。
- 両側腎やや萎縮あり。
- 動脈硬化あり。
【虫垂同定ブートキャンプ】延長戦 症例5の動画解説
※生検にて低分化型腺癌と診断されましたが積極的治療は希望されずBSC(best supportive care)の方針となった。
お疲れ様でした。
今日は以上です。
今回の気づきや感想などを下のコメント欄にお願いします。
また見逃してしまいました。消化管を追えたことと他の異常を見つけたことで終わってしまってはいけませんね。
延長戦、ありがとうございました。
アウトプットありがとうございます。
今回は結構サイズが大きな胃癌ですので見つけたいところです。
他の異常を見つけられたのですね・・・。
延長戦お付き合いいただきありがとうございました!
虫垂ブートキャンプの延長戦を無事終えることができました。
おまけの症例をありがとうございました。
胃壁の肥厚とリンパ節腫大を指摘できて、少しうれしいです。
ところで、問題と解説の動画のCTでは、問題の方が数スライス少なくなっていました。
アウトプットありがとうございます。
>胃壁の肥厚とリンパ節腫大を指摘できて、少しうれしいです。
よかったです!造影ならより見つけやすいのでしょうけど、今回のサイズなら単純でも見つけたいところです。
>問題と解説の動画のCTでは、問題の方が数スライス少なくなっていました。
そうですね。上の方が少し少なくなっていますね。
勉強になりました。ありがとうございます。
その他の所見に関してなのですが、今回の症例は肝内胆管が拡張しているようにみえたのですが、いかがでしょうか。
また、素朴な疑問なのですが、単純CTでperiportal callorと肝内胆管の拡張はどのようにして見分ければよいのでしょうか。
長々申し訳ありませんが、御解答よろしくお願いします。
アウトプットありがとうございます。
>その他の所見に関してなのですが、今回の症例は肝内胆管が拡張しているようにみえたのですが、いかがでしょうか。
今回は門脈は見えますが、それと伴走する肝内胆管の拡張は認めていません。
肝内胆管の拡張ならばもっと低吸収の管が門脈の横で拡張して見えます。(この辺りは慣れるしかありませんね・・・)
>単純CTでperiportal callorと肝内胆管の拡張はどのようにして見分ければよいのでしょうか。
単純CTでは両者の鑑別は難しいことも結構ありますが、periportal callorは門脈の両側の低吸収が拡張します。肝内胆管の場合は一側性のみですね。横断像よりも冠状断像の方がわかりやすいことがあると最近個人的に感じています。
関連
https://xn--o1qq22cjlllou16giuj.jp/archives/13997
腎周囲の脂肪織濃度の上昇が有る様に見えました。これは正常所見なのでしょうか?
アウトプットありがとうございます。
おっしゃるように両側に認めていますね。
特に異常がなくてもこの程度認める方はおられ、個人差が大きいところです。
過去画像で全くこの所見がないのに、今回この所見を認めており、膿尿などを認めている場合は腎盂腎炎なども考慮します。また左右差がある場合は有意なことがあります。ただし、そうでない場合は特に指摘する必要もありません。
本題から外れますが,尿膜管遺残はありますか?
アウトプットありがとうございます。
確かに膀胱から臍部に繋がる索状物を認めていますね。矢状断像が見たい症例ですね。
ご指摘ありがとうございます。
上部及び下部消化管の追跡がしやすい症例でした。そのためか最終症例になってやっとその他の所見を発見することができました。リンパ節までは指摘できませんでしたが…。
PS. 延長戦も楽しく参加することができました。腸管を追跡しやすくなり、その他の所見も指摘できるように再度復習したいと思います。
アウトプットありがとうございます。
>そのためか最終症例になってやっとその他の所見を発見することができました。
無事気づいていただけてよかったです。
リンパ節含め、造影CTがあればよりわかりやすかったのでしょうね。
>PS
延長戦も最後までご参加いただき、ありがとうございました。
合計20症例、追いにくい腸管も含め、いろいろな腸管を追跡していただきましたので、これらを復習していたければ基本どんな腸管がきても大丈夫!なはずです。
胃癌をCTで発見した経験がなかったので勉強になりました。これまで胃の異常があるなと思っても「それは蠕動による所見です」と解釈されることが多かったのでCTで胃をしっかり見ようという意識が乏しくなっておりました。
虫垂ブートキャンプやっと終わった〜〜!!! ありがとうございました〜!
アウトプットありがとうございます。
>これまで胃の異常があるなと思っても「それは蠕動による所見です」と解釈されることが多かった
そうですね。だいぶ厚く見えても正常でも胃は厚く見えることがありますので、やはりここでも3層構造が失われた壁肥厚が需要となります。周りのリンパ節のチェックも重要ですね。
今回造影CTは撮影されていないのですが、あればほぼ均一に造影されていたことでしょう。
>虫垂ブートキャンプやっと終わった〜〜!!! ありがとうございました〜!
お疲れ様でした!!こちらこそたくさんアウトプットいただだき、ありがとうございました。
質問です。
スライス43(小腸に隣接している?)にリンパ節と思われる腫脹があり、転移と答えてしまったのですが、これは血管が重なって見えてるだけでしょうか?
PS
延長戦虫垂ブートキャンプありがとうございました!めっちゃくちゃ楽しく学ぶことができました!
動画解説が本当にありがたかったです(T ^ T)
アウトプットありがとうございます。
>スライス43(小腸に隣接している?)にリンパ節と思われる腫脹があり、転移と答えてしまったのですが、これは血管が重なって見えてるだけでしょうか?
確かに頭側に追うと血管と連続しているようにも見えますが、尾側に追うと消えますのでリンパ節ですね。
そして少しサイズが目立ちますね。あまりここにだけ転移が生じるとは考えにくいですが、指摘してフォローするべきリンパ節ですね。ご指摘いただき、ありがとうございます。
>PS
そのように言っていただきありがとうございます。
お役に立てて良かったです(^^)
5症例も延長して下さって有り難うございます。
おかげさまで、最後にしっかり見つけられてすっきり終わることができました!
ごろ~先生は問題の出題の仕方も秀逸ですね。
途中なかなか見つけられなくて、自信がなくなってきたこともあったのですが、たくさん症例をご教授下さったおかげで、こんなポンコツでもそれなりに力が付いた気がします。本当に受けて良かったです。
たくさんの症例を有り難うございます。
アウトプットありがとうございます。
>おかげさまで、最後にしっかり見つけられてすっきり終わることができました!
有終の美でよかったです!
>ごろ~先生は問題の出題の仕方も秀逸ですね。
いえいえ、適当に選んでいるだけです(違)
>本当に受けて良かったです。たくさんの症例を有り難うございます。
お役に立てて良かったです。
本編の方ももう少しありますので、残りの症例よろしくお願いします。
ようやく正解できてホッとしています。。
正答率はかなりボコボコでしたが、いい勉強になったのと、まだまだ奥が深いことがわかってよかったです。
当然、普段の読影はやりやすくなっていることは日々実感できました。
ありがとうございました!
アウトプットありがとうございます。
最後正解されたとのことでよかったです。
CTで胃癌や結腸癌のスクリーニングを行うことはできませんが、CTでもわかるようなものはできるだけCTでも指摘したいですね。
特に血便や黒色便のエピソードがあったり腫瘍マーカーが増大している場合のスクリーニングではですね。
こちらこそ最後までお付き合いいただきありがとうございました。