
【頭部】TIPS症例47
【症例】80歳代 男性
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右前額部に触診で隆起を触れる。その正体は?
右前頭部に三日月状の低吸収を皮下に認めています。
これが隆起の原因のようです。
濃度を変えて見ますと、その低吸収は、皮下脂肪、眼窩内脂肪、側頭窩の脂肪濃度と同程度であり、脂肪成分であることが推測されます。
つまり、脂肪の塊の腫瘤であり、脂肪腫であるということがわかります。
診断:脂肪腫
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【頭部】TIPS症例47の動画解説
お疲れ様でした。
今日は以上です。
今回の気づきや感想などを下のコメント欄にお願いします。

皮下脂肪と同程度の濃度であり境界も明瞭に見えたので脂肪腫かなと思い回答できました。
どこにでも結構できるとは聞いたことがありましたが頭部にもできるのですね。
以前、定期外来の患者さんから腕のしこりが気になるといわれ、みてみると脂肪腫かなと思ったことがあった気がしました(^^♪
アウトプットありがとうございます。
>以前、定期外来の患者さんから腕のしこりが気になるといわれ、みてみると脂肪腫かなと思ったことがあった気がしました(^^♪
脂肪腫かどうかはCTもしくはMRIでチェックした方がいいですね。
粉瘤などの可能性もありますし。
返信いただきありがとうございます。
今まで、触診で、脂肪腫→柔らかい、粉瘤→硬くてしこりみたいな印象…とばかり考えてました。
今後遭遇した時には、CTやMRIを考慮して見たいと思います。
脂肪腫もどこでも現れる超頻出病変ですね。個人的には結構エコーをすぐに当ててしまうことが多い印象です。
アウトプットありがとうございます。
>脂肪腫もどこでも現れる超頻出病変ですね。
そうですね。しばしばいろんなところでできます。
>個人的には結構エコーをすぐに当ててしまうことが多い印象です。
エコーで診断されて画像まで回るのは少ないかも知れませんね。
あるいは一応確認のための画像かもしれません。
今回はCTですがMRIでの依頼が多いのが脂肪腫ですね。
特にサイズが大きいものですと悪性の可能性を除外する意図もありますね。
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