現在1億3千万人の日本の人口は2050年には8600万人になると言われています。
当然、高齢者の割合が増えて、若年者が減ってくるため、公的年金は枯渇し、将来の年金制度は保てないことは容易に想像できます。
更に国の借金は1250兆円を超えており、アベノミクスも今後も国の政策としては、少しでも借金を減らすために、円の価値を下げる方向に向かっています。
またインフレも加速していく方向に向かっています。
実際、数年前まで1ドル80円を切っていましたが、今では110円を超える勢いになっています。仮に80円の時に、資産の一部をドルに替えておけば、資産は増えていたということになりますね。
一方で日本円のみで持ち続けている人は、超低金利でほとんど増えません。
つまり、日本円でのみ資産を所持するのは、実はリスクとも言えるということです。
この時代の流れが続くようだと、円で借金がある、円ではなく、外貨や不動産で資産を持っていることが強いということになります。
ポートフォリオとは?
自らの資産を複数の金融商品 に分散投資すること、またその投資した金融商品の組み合わせを指す。(wikipedia)
つまり、資産を現金のみではなく、株や保険、不動産などに替えて分散するということです。
しかし、それをすべて保有したとしても、それがすべて「日本」の株や保険、不動産ならば、実はリスクとも言えるのです。
米ドルと円が共に暴落することは考えにくいので、半分や一部の資産はドルで持とうという発想が重要です。
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日本の財政赤字は先進国の中でも最悪の水準です。
赤ちゃんが生まれるたびに、1000万円前後もの借金を背負うことになります。
幾度となく日本国債の危機が叫ばれて来ましたが、今の所、日本国債はデフォルトに陥らずに済んでいます。
特に3.11の東日本大震災以降、個人投資家の多くが海外に資金を移す傾向にあります。
特に香港の銀行に口座を開設する人が増えています。
富裕層が海外にお金を移す→日本の銀行預金から資金が流出→銀行が国債を買えなくなる→国債の価値が下がる、長期金利が上昇する。→国の負担はますます増える。
円売りの傾向=円安、インフレへと進みます。
かなり大雑把な思考ですが、国の借金を少しでも減らすためにも円安、インフレの方向へ進めようとするはずです。
つまり、すべてを日本円で持つよりも少なくとも一部を米ドルで持っておいた方がリスク軽減になるとも言えます。
これからは、現金を外貨で持ったり、海外のファンドや様々な金融商品で資産を運用するという発想も重要です。
ただし、もちろん金融緩和が効果なく、円高とデフレ不況が今後も続いて行く可能性も否定できません。
その場合は、バブル崩壊以降同様に、普通預金こそが最も賢い資産運用ということになります。
とはいえ、食べるのに困るという医師は少なく、基本的には経済的にある程度の余裕のある医師がほとんどです。
だからこそ、日本の銀行に貯金のみで資産を管理するのではなく、視野を広げ、また自分の性格とも相談した上で、
自分にとって最適なポートフォリオを組むようにしましょう。
現在この記事を書いた私が行なっている2017年8月最新情報を追記しました。→医師の資産形成、資産運用はどうすればいい?おすすめは?