これまではサラリーマンとして勤め、マイホームを35年ローンで買って、それを完済するのが、理想とされてきました。
ところが、地価はバブル崩壊後下落を続け、買ったマイホームの価値が上がるということは基本的に考えられなくなりました。
また「金持ち父さん貧乏父さん」では、「自宅」=負債と定義されており、マイホームを持つよりも賃貸でもいいのではないかという人が増えて来ています。
特に医師においては、転勤が多いのもあるので、せっかくマイホームを買ってもすぐに引越をしなくてはならないということもあります。
ここでは、マイホーム購入と賃貸でやっていくことのメリット・デメリットについてまとめてみます。
この記事の目次
マイホーム購入のメリットデメリットは?
メリットは?
メリットは、自分の家を持てるということはもちろんですが、今は超低金利でお金を借りられるというのも大きなメリットです。
特に、医師を始めとする医療関係者はサラリーマンであれば、ある程度の融資ならば安い金利で借りることが出来ます。これはマイホーム購入にのみ使える金利であって、例えば投資用の不動産を購入する際には、一気に金利が上がります。
また、ここに来て地価も上昇に転じて来ており、場所を間違えなければ、地価が大きく下がるというのは考えにくい状態になってきています。
例えば、都心で家賃20万円のマンションに賃貸で住んでいるのならば、1年で240万円、5年で1200万円の家賃を払うことになりますが、そのマンションの売値が1200万円下がるとは普通は考えられないことです。(もちろん場所選びが重要ですし、マンション購入すると手数料や管理費などもかかりますのでここまで単純ではありませんが。)
デメリットは?
デメリットは、場所を間違えて購入した際の価値下落のリスクです。地方の物件は基本的によほど大都市の中心でない限り買ってはいけません。価値が下落して最も痛いのが、返済額よりも早いスピードで価値が下がることです。つまり、仮に売っても、借金のみが残ると言う状態です。
このデメリットは、価値が下落しにくい都心などをきちんと選べば回避できますが、天災や人災は回避できないこともあり、リスクといえます。
そして、もう1つのデメリットとしては、マイホームで借金をしてしまうと、次に不動産投資をしようとしてもお金を貸してくれないこともあります。すると、ポートフォリオがマイホームが大半を占めることになり(それも借金で)、綺麗なポートフォリオを形成することができないということになってしまいます。
資産を運用しようとしても、マイホームの借金返済に追われて、他の投資に回すことができないということになってしまいます。
賃貸のメリットデメリットは?
メリットは?
メリットは、天災が起こったり暴力団やカルト集団が隣に引っ越して来ても、契約を解除して、引っ越せばいいということです。住んでいるところの価値が下がっても、痛くもありませんし、むしろ家賃が下がることもあるでしょう。
また、購入と違い、毎月の家賃のみを払えばいいので、借金を背負わなくてもいいということです。サラリーマン個人が借金できる枠もまるまる残っていますので、不動産投資で借金することも、同じ条件でマイホーム購入している人よりも、大きくできるということになります。
つまり、マイホーム組よりも、大きな借金がない分、綺麗なポートフォリオを作り資産を運用できるということです。
デメリットは?
一方でデメリットとしては、先ほど述べたように、家賃はすべて持ち出しになってしまうということです。家賃20万円のマンションに5年住んだら1200万円失われます。これは完全に持ち出しで、自分の資産形成には役立ちません。
管理人はどうしてる?
私の場合は、研修医から賃貸で5年以上経過した時に、家賃が高いエリアなのもあり(駐車場込みで20万円/月を3年間払いました・・・。)、ローンを組んで、マンションを購入しました。
正解かどうかはまだまだわかりませんが、今の所、購入したマンションの価値は上昇傾向で、少なくとも価値は下がっていません。今後も、しばらくは価値が下がらないのであれば(価値が下がらないところを研究して購入したつもりですが)、売るときに買い値くらいで売れれば、その間の家賃分が発生しなかったことになります。