医師の生涯年収は平均すると、いくらくらいなのでしょうか?
また、他の職業と比べるとどの程度違うのでしょうか?
今回は医師の生涯年収について徹底調査してみました。
この記事の目次
医師の生涯年収はいくら?
医学部卒業までにかかるお金は、公立・国立医学部で6年間で約350万円ですが、私立の医学部で平均して3200万円前後です。(しかし大学によっては、2080万円のところもあります。)
公立・国立の医学部が安いのは、足りない分は税金で充当されているからです。
一人前の医者を養成するには一人だいたい5000万円ほどかかるといわれていますので、医師の生涯年収が高くても学費にはかなりのお金がかかっているのです。
医師になるというスタートラインに立つまでにかなりお金がかかってしまうのですが、では医師の生涯年収はいくらくらいなのでしょうか?
ただ一言医師といっても勤務医か開業医かや、内科、外科、歯科、産婦人科などその分野によって違いが出てくることは当然なので、あくまでも平均になりますが、約4億5,000万円となっています。
開業医に限定するともちろんもっと多くなります。
医師の平均年収は?
そして勤務医の年収ですが、平均45.6歳の医師について、年収を調査したところ、平均約1477万円、主たる勤務先からの収入に限定すると、少し下がり、1293万円となります。
また開業医の平均年収は、勤務医よりかなり高く、2500万円ほどです。
ただし開業医の場合は、親から受け継ぐ場合などを除いて、開業資金がかかります。
開業医で年収が高い科は?
その他、診療科によっても年収は異なり、最も稼ぎの多い診療科が眼科で、年収3500万円ほどです。
そして第2位が耳鼻科と産婦人科となり、年収3000万円前後です。
平均すると医師の生涯年収は、約4億3000万円です。
サラリーマンの生涯年収はいくら?
サラリーマンの生涯年収は、およそ2億〜2.5億円です。
業界別では、総合商社の年収がおよそ1,300万円前後となり第1位です。
次がテレビ・放送業界で約994万円、そして通信機器・携帯電話業界とビール業界が第3位で900万円前後となっています。
その他、ランキングで40位以下にある業界では、例えば運輸関係や精密機器、建設・土木が、600万円前後で、そして情報処理サービス関連が、590万円前後となっています。
逆に年収が低い業界が、宝石・貴金属業界で、ランキングとしては110位となり、年収はおよそ380万円です。
この中には転職経験も含まれていて、新卒から定年の60歳まで働いた総賃金なので、退職金や定年後の労働収入は含まないものとしています。一般的には学歴が高いほど働く期間は少なく賃金は高くなります。
他の職業と比べたランキングでは医師は何位?
平成27年賃金構造基本統計調査」の統計表によると、
1位は航空操縦士でパイロット。
2位が医師。
3位が大学教授。
4位が大学准教授。
5位が公認会計士・税理士・・・と続きます。
ですので、医師は2位ということになります。なお弁護士は7位でした。
最後に
年収のみを見ると医師は恵まれているように見えます。
しかし、サービス残業は当たり前のケースが多いですし、ほとんど寝られない忙しい救急当直を薄給でやらされるケースもあります。
ですので、給与が高くても時給に換算するとそれほど高くないということもしばしばあります。
また稼いでも使う時間がないということもあります。
参考になれば幸いです( ^ω^ )
ちなみに給料が高いということはその分税金も高くなります。
医師の平均年収を少し超えてくると、まるで税金のために働いているかのように、税金を取られるようになります。
医師の節税についてはこちらにまとめました。→【保存版】医師の節税対策(税金対策)のポイント!