目次
T2WIで低信号を呈しうる卵巣腫瘍
- 線維腫(Fibroma)
- 線維莢膜細胞腫(Fibrothecoma)
- Brenner腫瘍(充実部優位、遅延性の淡い増強効果、ホルモン産生や石灰化を呈するものあり)
- 腺線維腫/嚢胞腺線維腫 (adenofibroma/cystadenofibroma)
- Sclerosing stromal tumor (充実部は不均一、早期濃染)
- 卵巣甲状腺腫(Struma ovarii)(CTで高吸収、ゲル状内容物には増強効果なし)
- 転移性腫瘍 Krukenberg tumor(軽度低信号、充実部は不整、壊死を伴う)
- 内膜症性嚢胞 (T1WI高信号、shading)
- 境界悪性嚢胞性腫瘍/嚢胞腺癌(厚い隔壁、乳頭状結節、卵巣を超えて進展)
- 悪性リンパ腫
症例 30 歳代の女性。骨盤内腫瘤。
2013年放射線科診断専門医試験問題60より引用。
膀胱背側にT1WIおよびT2WIにて低信号を呈する腫瘤あり。線維腫、莢膜細胞腫、Brenner 腫瘍などを疑う所見。
ステンドグラスパターンを呈しT2WI低信号部分を含む嚢胞性卵巣病変
- 内膜症性嚢胞
- 転移性卵巣腫瘍
- 粘液性嚢胞腺腫/癌
- 成熟嚢胞性奇形腫 → 典型的には皮脂腺より分泌された脂肪成分が脂肪抑制される。
- カルチノイド → 成熟嚢胞性奇形腫と合併するのが典型的。
- 卵巣甲状腺腫
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