過形成骨髄とは

普通は加齢に伴い造血髄は脂肪に置き換わり脂肪髄へと変化していきます。ところが、下記のようなことをきっかけに、この変化が逆になって、脂肪髄が再び造血髄に変わって行くことがあります。

これを過形成性骨髄再転換といいます。

  • 生理的な反応性増殖と、造血性悪性腫瘍の浸潤によるものがある。
  • 脊椎は25歳までに造血髄(赤色髄)が脂肪髄(黄色髄)に転換するが、造血能が亢進すると脂肪髄は造血髄に再転換する。
  • 造血髄再転換の契機には、慢性の重度貧血、低酸素分圧、温度変化、高エリスロポエチン値、喫煙、骨髄線維症状、G-CSF製剤、長距離走、造血性悪性腫瘍には悪性リンパ腫、白血病、多発性骨髄腫などがある。

過形成骨髄(reconversion)のMRI所見

  • 造血髄と脂肪髄の構成要素は水、脂肪、蛋白質がそれぞれ40%、40%、20%および15%、80%、5%である。したがって、T1値は造血髄>脂肪髄、 T2値はほぼ同等であり、造血髄化するとT1強調像で低信号として現れる。
  • したがって、脂肪髄の減少(椎体のT1WI低信号化)を認めたら、造血組織増生もしくは骨転移を考慮する。

  • 脊椎骨髄の造血髄化(reconversion)では、T1強調像にて椎体の辺縁から中心に向かって信号の低下が認められる。
  • 逆にいえば、椎体の中心部は脂肪髄が残りやすい。正常であっても、椎体の中心部は脂肪髄化が強い。これは、intervertebral vein周囲に脂肪髄化が起こりやすいため。

 

動画で学ぶ過形成骨髄(50代女性 子宮筋腫による重度貧血)

放射線治療による脂肪髄化について

  • 放射線治療により放射線照射野に一致して脂肪髄化を認めることあり。
  • T1強調像にて照射開始3-6週間で不均一な信号上昇を認め、6-14週間で均一な高信号となる。照射開始後2週間ではT1強調像では明らかな信号変化が認められない。
  • STIRでは早ければ7日後より信号上昇する。

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