蝶形椎体(butterfly vertebra)
- 椎体は左右の軟骨化中心から形成されるが、これが正中で癒合不全を来すと蝶形椎体(butterfly vertebra)となる。
- 腰椎に好発する。
- 他の脊椎奇形や縦隔、尿路、消化器奇形を合併することがある。
- 通常は無症状で偶発的に見つかるが、分離した矢状裂に椎間板ヘルニアをきたすこともある。
- 椎体の左右の軟骨化中心が片側しか発生しないと、hemivertebra(半椎)となる。
蝶形椎体(butterfly vertebra)の画像所見
- CTやMRIの冠状断像やレントゲン正面像であたかも椎体が蝶の形をしたように中心部のみに凹みを認める。
- 圧迫骨折と間違えないように注意。
症例 40歳代男性
引用:radiopedia
椎体 L1 の中心に凹みあり。蝶形椎体を疑う所見。
側弯あり。
関連記事:隅角解離の画像診断(limbus vertebra)
参考文献:
- 骨軟部疾患の画像診断 第2版 P302-3
- 画像診断に絶対強くなるツボをおさえる! P142-4
ご案内
腹部画像診断を学べる無料コンテンツ
4日に1日朝6時に症例が配信され、画像を実際にスクロールして読影していただく講座です。現状無料公開しています。90症例以上あり、無料なのに1年以上続く講座です。10,000名以上の医師、医学生、放射線技師、看護師などが参加中。胸部レントゲンの正常解剖を学べる無料コンテンツ
1日3分全31日でこそっと胸部レントゲンの正常解剖の基礎を学んでいただく参加型無料講座です。全日程で簡単な動画解説付きです。
画像診断LINE公式アカウント
画像診断cafeのLINE公式アカウントで新しい企画やモニター募集などの告知を行っています。 登録していただくと特典として、脳の血管支配域のミニ講座の無料でご参加いただけます。