上腕骨偽嚢胞(pseudocyst of the humerus)
- 上腕骨頭の大結節近傍は生理的に骨梁が疎になりやすく、その程度が強い場合はあたかも嚢胞のように見え、上腕骨偽嚢胞(pseudocyst of the humerus)とよばれる。
- どの年齢にも認められる。
- 足根骨のcalcaneal lucencyと並んで、骨の偽嚢胞の1つ。
- 単純X線写真のみで嚢胞などの溶骨性病変と鑑別が難しい場合は、MRIを撮像すれば(同部は既存の正常骨髄の信号パターンを呈しているため)病的状態との鑑別が可能である。
症例 50歳代女性
引用:radiopedia
上腕骨大結節の領域に骨透過性領域あり。一見溶骨性病変のようにも見えるが、上腕骨偽嚢胞(pseudocyst of the humerus)を疑う所見。
参考文献:
- 画像診断に絶対強くなるツボをおさえる! P131-2