calcaneal lucency(pseudocyst)(踵骨透過(踵骨偽嚢胞))
- 踵骨にはさまざまな外力に対して抵抗できるように骨梁が形成されており、これらの骨梁は踵骨の体部において疎になっている。その部分が三角形を呈するため、calcaneal natural triagleと呼ばれ骨梁の疎な程度が非常に強いと嚢胞のように見える。これをcalcaneal lucency(pseudocyst)とよぶ。
- 上腕骨のpseudocys of the humerusと並んで、骨の偽嚢胞の1つであり、いわゆるdo not touch lesion。
- どの年齢にも認められる。
- 鑑別は、踵骨の真の嚢胞(calcaneal cyst)や脂肪腫(calcaneal lipoma)。
症例 30歳代女性 踵の痛み
引用:radshare
骨梁の減少による踵骨の前下部の透過性領域あり。
calcaneal lucency(pseudocyst)を疑う所見です。
あたかも嚢胞のように見えるが嚢胞ではない点に注意。
参考文献:画像診断に絶対強くなるツボをおさえる! P124
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