単純CTで腎錐体/腎髄質が高吸収に見えることがある

  • スクリーニングの単純CTで両側の腎髄質、中でも腎錐体が高吸収に見えることがあり、white pylamid sign、dense renal medulla (DRM)などとよばれる。
  • 健常人でも認められることがあるので、安易に石灰化や腎結石、尿管結石などと判断しないように注意が必要。
  • その他、尿浸透圧の上昇(脱水、高ナトリウム血症、高タンパク食、糖尿、副腎不全、抗利尿ホルモン不適合分泌症候群(SIADH))、カフェイン過剰摂取、副甲状腺機能亢進症、髄質海綿腎、髄質嚢胞性疾患、腎結核、鎌状赤血球、腎乳頭壊死、高尿酸血症で見られることがある。
  • 健常人において脱水補正前後で高吸収が消えたという報告あり。
  • 片側の高吸収が欠如している場合は、同側の尿路閉塞を示唆するすることがある。

症例 20歳代男性 スクリーニング

単純CTにおいて両側腎錐体に高吸収を認めています。

病的意義はないと考えられた症例です。

関連記事:

参考文献:

ご案内

腹部画像診断を学べる無料コンテンツ

4日に1日朝6時に症例が配信され、画像を実際にスクロールして読影していただく講座です。現状無料公開しています。90症例以上あり、無料なのに1年以上続く講座です。10,000名以上の医師、医学生、放射線技師、看護師などが参加中。

胸部レントゲンの正常解剖を学べる無料コンテンツ

1日3分全31日でこそっと胸部レントゲンの正常解剖の基礎を学んでいただく参加型無料講座です。全日程で簡単な動画解説付きです。

画像診断LINE公式アカウント

画像診断cafeのLINE公式アカウントで新しい企画やモニター募集などの告知を行っています。 登録していただくと特典として、脳の血管支配域のミニ講座の無料でご参加いただけます。