肘関節脱臼1)2)
- 肩関節脱臼に次いで多く、全脱臼のうち20%を占める。
- 10-20歳代の男性に多く、50%がスポーツ外傷。
- 転倒したときに手を伸ばした状態で手をついて受傷することが多い。
- 骨折を伴うものを肘関節脱臼骨折といい、鉤状突起骨折を10-15%の頻度で伴う。
- また同側肢の合併損傷として、橈尺骨遠位端骨折、遠位橈尺関節損傷、前腕骨幹膜損傷、前腕骨骨折、上腕骨や肩関節周囲の損傷がある。
肘関節脱臼の読影のポイント1)
- 肘関節を構成する腕尺・腕橈・近位橈尺関節それぞれの整合性を評価する。
- 尺骨鉤状突起骨折、橈骨頭・頚部骨折、内・外側側副靱帯付着部裂離骨折の有無を評価する。
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参考文献:
- 臨整外 56巻5号 2021年5月 P468-471
- 骨折ハンター P116-119