抗リン脂質抗体症候群(APS)の症状は?
- 動・静脈血栓症
- 習慣性流産
- 腎機能低下
- 皮膚の網状皮斑, 皮膚潰瘍
- 血小板減少症
を発症する。
静脈血栓症は下肢の深部静脈血栓が多い。
他、静脈洞血栓の原因となる。
静脈に比べると頻度は低いが動脈にも血栓を生じることがあり、動脈では脳血管障害(大きな梗塞、皮質梗塞、ラクナ梗塞など)が多い。
さらに腎の血栓性最小血管障害を生じ、腎機能低下を来す。
他、皮膚では網状皮斑, 皮膚潰瘍などが見られることがある。
参考)習慣性流産の原因
- 抗リン脂質抗体症候群
- 転座
- 子宮形態異常
- 頸管無力症 など
抗リン脂質抗体症候群(APS)の原因は?
原因は原発性とSLEなどに合併する二次性がある。
SLEの33-40%に合併する。
抗リン脂質抗体症候群(APS)の検査は?
血液検査
検査所見では凝固を抑制し、aPTTが延長する。
- 抗カルジオリピン抗体(抗CL抗体)
- β2GPI 依存性抗CL抗体
- ループスアンチコアグラント
を測定する。
画像検査
- 脳MRI/MRA
- 肺血流シンチグラフィ
- 血管造影
で血栓像の有無を見る。
参考文献)
画像診断 vol.28 No.11 2008 P1145-1146
画像診断 vol.24 No.3 2004 P282-283
STEP消化器/膠原病 P362-363
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