骨斑紋症(osteopoikilosis)
・小さな骨島(海綿骨内の皮質骨)が、骨幹端、骨端優位に多発する疾患。
・しばしば常染色体優性遺伝。
・無症状のことが多い。
・25%に皮膚症状を合併する。(ケロイドや強皮症様病変)
・長管骨、肩甲骨、骨盤骨、手根骨、足根骨に小さい類円形の硬化斑(2~20mm)が多発する。
・びまん性の硬化性骨転移と紛らわしいことがあるので注意。
・成長が止まったあとは、変化しない。非進行性。
・骨シンチグラフィにて集積の異常は認めず、転移性骨腫瘍との鑑別に使える。
症例 42 歳の男性。
2005年放射線科診断専門医試験問題20より引用。
骨盤および手正面単純X線写真にて、骨盤骨、両側大腿骨、橈尺骨、手根骨、中手骨、指節骨に斑状の骨硬化性変化がびまん性に認められる。骨斑紋症を疑う所見である。
皮質骨の異常増殖(肥厚)を示す疾患
- 骨斑紋症
- 骨線条症(osteopathia striata)
- メロレオストーシス(melorheostosis)
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