気管支閉鎖症(bronchial atresia)

  • 発生異常により、葉気管支、区域気管支が閉鎖したもの。
  • 末梢組織からの分泌液の貯留によって気管支の拡張を示す。
  • 約半数は小児期に発見され、成人の場合は40歳までに発見されることが多い。
  • 末梢の気管支には粘液貯留(mucoid impaction)を認める。末梢の肺は、側副路を介して、周囲から空気が入る。気腫性変化になる。
  • 多くは無症状。健診などで偶然発見されることが多い。
  • 左上葉に好発する。次に右上葉。
  • 肺分画症状、気管支嚢胞などと鑑別が必要だが、これらは透過性は亢進しないことが多い。

気管支閉鎖症の画像診断

  • 胸部X線では、粘液貯留を反映して、円形、卵円形、V字型などの形態を呈する肺門近傍の腫瘤影。その末梢に気腫性変化(透過性亢進部位)あり。
  • 限局性肺気腫や、粘液貯留(mucocele)は二次的変化として認められる。

 

症例 20 歳代の男性。入社時健康診断の胸部 X 線写真で異常陰影を指摘され精査となった。

bronchial atresia

放射線科診断専門医試験問題2016年28番より引用。

左上葉に限局的な気腫性変化及び中心部に腫瘤あり。

気管支閉鎖症を疑う所見。

症例 30歳代男性 健診で胸部異常陰影を指摘された。

bronchial atresia

放射線科診断専門医試験問題2010年23番より引用。

左上肺に限局的な気腫性変化及び中心部に腫瘤あり。

気管支閉鎖症を疑う所見です。

症例 学童期の男児 症状なし

bronchial atresia1

放射線科診断専門医試験問題2013年32番より引用。

右上葉に限局的な気腫性変化及び中心部に腫瘤あり。

気管支閉鎖症を疑う所見です。

症例 68 歳の女性。胸部異常陰影を指摘されて来院。

bronchial atresia

2006年放射線科診断専門医試験問題22番より引用。

左下葉に限局的な気腫性変化及び中心部に腫瘤あり。

気管支閉鎖症を疑う所見です。

症例  30歳代の女性。職員健診の胸部X線写真で異常を指摘され来院

2018年放射線科診断専門医試験問題30番より引用。

左上葉に限局的な気腫性変化及び中心部に腫瘤あり。

気管支閉鎖症を疑う所見です。

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