リンパ管腫(lymphangioma(lymphatic malformation))

・リンパ管腫は胎生期の未熟リンパ組織が中枢のリンパ管に接合できず、分画されて嚢腫状に発育したと考えられる血管奇形である。

70~80%のリンパ管腫は頸部、特に後頸三角部に発生する 。他、腋窩、縦隔

・表皮が正常で、極めて柔らかい浮球感のある皮下腫瘤として出生直後〜2歳以下の年齢で大部分は気付かれる。

・内腔に出血したり感染が起こると急激な増大をきたすことがあり、これが高年齢での発見の契機となる。この場合、触診上はかなり固さのある腫瘤となる。

・充血による周囲の軟部組織や骨に過成長をきたし、変形を生じることがある。

リンパ管腫の画像所見

薄壁の多房性嚢胞性腫瘤として認められる。

・内腔に出血すると内部に体位変換で移動する液面形成がみられる。

・MR、CTでは隔壁のみに造影効果が認められる。

・感染、出血が生じたり、硬化療法後では血球由来成分や蛋白濃度の変化によりさまざまな所見を呈することになる。

症例 14 歳の男子。腹部違和感。

LYMPHANGIOMA

2006年放射線科診断専門医試験問題59より引用。

骨盤腔内右側にT1WIにて低信号、T2WIにて高信号を示す嚢胞性病変あり。内部に線状の隔壁様構造を有しており、頭側に牽引されたような形状を示し、腸間膜由来のリンパ管腫が疑われる。

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