骨折の種類
骨折には大きく、
- 外傷性骨折
- ストレス骨折
- 病的骨折
に分けられます。
さらにストレス骨折は
- 疲労骨折
- 脆弱性骨折(読み方は「ぜいじゃくせいこっせつ」)
に分けられます。
どのような違いがあるのかまとめました。
一つ一つ見ていきましょう。
外傷性骨折
- 強い外力により発生する骨折。
- 正常骨、脆弱骨いずれにも起こる。
ストレス骨折 stress fracture
- 骨に反復するストレスが加わることによる慢性的骨損傷。
- 疲労骨折と脆弱性骨折(不全骨折)に分けることができる。
- 疲労骨折(fatigue fracture):健常な骨に繰り返すストレスが加わることによる骨折。若いアスリートや特殊な職業をする人に多い。
- 脆弱性骨折(insufficiency fracture):骨粗鬆症など脆弱状態にある骨に軽微な外力が加わることによる。骨盤骨など。
症例 60歳代女性 右足痛
骨膜反応と皮質透過性を伴う第 4 中足骨骨幹の疲労骨折を認めています。
第 4 中足骨骨幹のストレス骨折と診断されました。
※足関節や足部でのストレス骨折としては、中足骨、脛骨内果、踵骨、舟状骨などが頻度が高い。
引用:radiopedia
症例 40歳代男性 数週間の足首の痛みと腫れ
脛骨遠位の骨幹端に水平方向に骨折線(疲労骨折)を伴う、顕著な骨膜浮腫。
また足関節周囲の皮下浮腫を認めます。
脛骨遠位のストレス骨折と診断されました。
引用:radiopedia
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病的骨折
- 原発性骨腫瘍や転移性骨腫瘍により脆弱化した骨に日常的な負荷や軽度の外力が加わることにより起こる骨折。
参考文献:
- 股関節・骨盤の画像診断P226
- 救急・当直で必ず役立つ!骨折の画像診断 改訂版 P21