Langer腋窩弓(Langer’s axillary arch)

  • 広背筋or三角筋から起始し大胸筋に停止する筋束でCTで索状、膜状構造として捉えられることがある。
  • 剖検例で0.25-7%程度に見られる正常変異。
  • 通常は無症状だが、腋窩の膨満や神経障害、静脈圧排による血栓症などを来すことがある。
  • 乳癌の腋窩リンパ節郭清の際に腋窩へのアプローチ困難、郭清範囲が不明瞭となる可能性があり、術前に指摘しておくべき正常変異。

症例 30歳代男性

引用:radiopedia

左の腋窩のみに筋肉と等吸収な索状構造を上下に連続して認めています。

Langer腋窩弓を疑う所見です。

参考文献:臨床画像 Vol.37 No.4増刊号 2021 P63

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