SWIやT2*WIにおいて、
- 皮質・皮質下境界
- 脳梁
- 内包
- 脳幹・中小脳脚
- 後頭蓋窩
- 脳表
などに点状の出血を認めた場合以下の可能性を考慮。
※皮質皮質下境界のSWIにおける無信号をSusceptibility etchingと表現している論文あり。
SWIにおける皮質・皮質下境界の多発する点状出血の鑑別
- 凝固異常
- 血栓性微小血管障害症(thrombotic microangiopathy: TMA)
- critical illness:低酸素が関与
※ARDS、人工呼吸器管理下、ECMOなどで見られるため、critical illness-associated micro bleedsと呼ばれ、低酸素が関与していると考えられている。
症例
critical illness-associated micro bleedsの症例。
皮質・皮質下境界や脳梁にSWIにおいて無信号を認めています。
Stroke. 2017;48:1085–1087より引用。
参考文献:
頭とは関係がない質問です。
浮腫で静脈不全による浮腫ということをききました。
また 長期の浮腫により鬱滞性皮膚炎を起こして 色素沈着をおこします。ヘモジデリンの沈着によると説明されています。SWIで描出できるのではありませんか。
また 下腿静脈瘤や静脈不全もSWIで描出できませか
コメントありがとうございます。
SWIは主に中枢神経系の撮像に使用されており、軟部組織や皮膚の詳細な撮像には通常用いられないため、実際の臨床現場での使用例は限られています。
また、下腿静脈瘤や静脈不全自体をSWIで直接描出することは難しいです。SWIは主に微小血管や微小出血の検出に適しているため、大きな静脈や動脈の描出には不向きです。