松果体実質腫瘍
- 松果体実質腫瘍は松果体細胞やその前駆細胞に由来する。
- 松果体細胞腫(Pineocytoma)、松果体芽腫、中間型松果体実質細胞に分類される。
- 松果体の生理的石灰化が辺縁に分散(exploded,scattered)する。
松果体細胞腫(Pineocytoma)
- 松果体細胞腫は30-40歳代多く5年生存率は約90%以上。
- 境界明瞭で内部比較的均一、T1WI低〜等信号、 T2WIで等〜高信号で増強効果を有する。
症例 男性例
引用:radiopedia
CTで松果体に腫瘍あり。辺縁に石灰化を認める。T2WIで淡い高信号、T1WIで低信号を占めている。水頭症あり。
松果体細胞腫と病理学的に診断された。
松果体芽腫
- 松果体芽腫は20歳以下に多く、95%は5歳までに診断される。
- 悪性度が高く周囲への浸潤や髄膜播種を起こしやすい。
中間型松果体実質細胞
- 画像所見は松果体細胞腫と松果体芽腫の特徴を併せ持つ。
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