脳幹の解剖
脳幹には
- 中脳
- 橋
- 延髄
の3つが含まれ、矢状断像で見ると下のように、中脳は中脳蓋、中脳被蓋、橋は橋被蓋、橋底部と呼ばれます。
橋底部と橋被蓋の境界は内側毛帯
中脳被蓋と中脳蓋の間には中脳水道がありますので、境界は明瞭ですが、橋底部と橋被蓋は少しわかりにくいです。
境界にはT1WIでやや低信号、T2WIでやや高信号な内側毛帯があります。
といっても、上のT1WIでもややわかりにくいですが(^_^;
T2WIの横断像だとわかりやすいことがあります。
中脳と橋の長さの正常範囲
進行性核上麻痺(PSP)の診断でも重要な中脳被蓋の長さは、
- >10mm:正常
- 9-10mm:境界
- <9mm:萎縮
となります。
中脳被蓋が9mm以下ですと有意な萎縮として考えることが重要です。
一方で、橋に関しては、内側毛帯がわかりにくいことあるので微妙ではありますが、上のように正常範囲が一応言われています。