川崎病
・全身の中小動脈の炎症を起こす原因不明の疾患
・主に4歳以下の乳幼児(男児にやや多い)が罹患する。
・25%が冠動脈瘤を発生するが、そのうち半数は退縮する。
川崎病の診断基準
- 5日以上続く原因不明の発熱
- 両側眼球結膜の充血
- 手足の硬性浮腫、膜様落屑
- 全身皮膚の不定型発疹
- 赤く腫れる口唇、苺舌、口腔咽頭粘膜のびまん性発赤
- 有痛性非化膿性頸部リンパ節腫脹
▶5つ以上満たす、または、4つの症状+冠動脈瘤→川崎病
▶4つの症状で冠動脈瘤がない場合、または、3つ以下の症状+冠動脈病変→不全型
川崎病の画像診断
冠動脈瘤を捉えることが大事
・エコー、血管造影、造影CT、coronary MRA(MRCA)。
・造影CTの場合は心電図同期が必要。
・小児の冠動脈のサイズは5歳未満では3mm以上、5歳以上では4mm以上。動脈瘤は冠動脈の近位に多い。
・大人の場合は、接する中枢側の血管径が1.5倍以上。
・高率に石灰化を合併する。
・虚血の評価も必要(負荷perfusion/SPECT検査)
その他
・頸部リンパ節腫大。
・頸部CTで浮腫のような所見を認める事がある。
参考:冠動脈MRAの適応
・冠動脈狭窄:造影剤使用不可、若年者など
・先天性冠動脈奇形
・川崎病
・CAGB後:グラフト開存評価