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BPE(background parenchymal enhancement)

・乳腺MRの評価が難しい一因が、背景乳腺の増強効果(BPE)である。

・BPEは個体差のみではなく、閉経の状態や月経周期によっても左右される。

・月経開始から第2週目がBPEの程度は最も低く、4−1週が最も高いと報告されている。従って月経開始5-12日目の間にMRIを撮影するべきとされている。(日本乳癌検診学会)

・MRI読影の一番初めに、BPEについて、(none), minimal , mild , moderate , markedといった段階での評価・記載を行なう。

[deco_bg image=”marker-b” width=””]背景乳腺に対して造影増強される乳腺実質の割合が
minimal:-25%
mild:25-50%
moderate:50-75%
marked:75%-[/deco_bg]

・BPEの程度によっては、非浸潤癌、浸潤癌も埋もれしまうことがあるのを前提としている。

・BPE:marked である症例に対して、「両側とも粒状の造影増強効果が見られ、非浸潤性乳管癌の可能性がある」と記載するのではなく、

BPE : marked(=背景乳腺に病変が埋もれる可能性がある)
「MRIでは病変は見えない」

と記載することが大事。

・ホルモンのバランスによって染まりが違う。生理周期の前半は綺麗に病変が描出されやすいが、後半だと背景乳腺もよく染まるので、病変が埋もれる可能性がある。

報告形式について

・左右それぞれについて、および病変各々について記載する。

・病変のサイズはcm単位で記載。

・病変の位置については、何時方向か、またはどの四分割領域にあるか、を記載。また、乳頭からの距離、あるいは皮膚・胸壁からの距離を記載する。

BI-RADSに基づいて読影する

・BPEと区別される病変であるならば、mass , non-mass , focusの3つのいずれに当てはまるかによって、それぞれの所見の用語を用いて記載する。

・BI-RADS-MRIでカテゴリ4または5に分類されたMR検出病変が生検の適応となる。

病変形態と血流情報による読影

Mass lesionの形態と血流情報による読影
BI-RADSカテゴリー MRIでの所見
>カテゴリー 5 ・棘状辺縁(spiculated margin)
・不規則な腫瘤(中でも早期濃染・washout、辺縁造影効果を示すもの)
>カテゴリー 4b ・不規則な腫瘤
・整な辺縁だけどwashoutパターン
>カテゴリー 4a ・整な辺縁で早期濃染を示すがwashout以外
・整な辺縁で早期濃染もwashoutも示さない。
Non-mass lesionの形態と血流情報による読影
BI-RADSカテゴリー MRIでの所見
>カテゴリー 5 ・区域性の分布で微小なリング状増強効果の集簇(Segmental distribution and clustered ring enhancement)
>カテゴリー 4b ・区域性の分布(Segmental distribution)
・乳管に沿った分枝状(Branching ductal pattern)
・リング状増強効果の集簇(clustered ring enhancement)
・粒の集まり(Clumped architecture)
>カテゴリー 4a ・乳管に沿った線状(Linear ductal pattern)
>カテゴリー 3 ・カテゴリー4,5以外
Focusの形態と血流情報による読影
BI-RADSカテゴリー MRIでの所見
>カテゴリー 4a ・早期濃染、washoutの造影効果
>カテゴリー 3 ・上記以外。

(Tozaki M,Fukuma E AJR193:840-849,2009を改変)

参考)画像診断 vol.33 No.9 2013 乳房MRI 久保田一徳先生ら、乳癌-広がり診断- 佐竹弘子先生ら、乳腺画像ガイド下生検の適応 印牧義英先生ら

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