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心膜洞

・心膜は心臓表面を覆う心外膜(臓側漿膜)の折り返りにより形成される壁側漿膜である。心膜と心外膜間が心嚢と呼ばれる空間となる。心嚢内には、心膜の折り返りや心嚢を大血管が貫くことにより所々くぼみや陥凹が生じ、そこに貯留した生理的な心嚢液が縦隔リンパ節と間違えられることがある。

・Pericardiac recessは心大血管の隙間にはまり込むような形態で、嚢胞のように完全には丸くおさまらないことが多い。

上心膜腔(superior pericardial recess)

・中でも、上行大動脈の背側の三日月状の水濃度域を示す上心膜腔(superior pericardial recess)が最も有名。

・この心膜腔(陥凹)には、preaortic recess(前大動脈陥凹)とretroaortic recess(後大動脈陥凹)がある。前者は臨床的にあまり問題にならないが、後者は、気管前リンパ節や腫瘤の所見に類似するため、その特徴的形態と解剖学的位置を知っておく必要がある。

・また、superior pericardial recessは上行大動脈に沿ってかなり高位まで見られることがあり(high- riding superior pericardial recess)、注意が必要である。

症例 30歳代男性(造影CT)

SUPERIOR PERICARDIAL RECESS

症例 30歳代男性(T2WI)

pericardial recess

左外側陥凹(left lateral pulmonic recess)

・肺動脈周囲に見られることもある(pulmonic recess)。特に、左外側陥凹(left lateral pulmonic recess)では、正常でも少量の心嚢液を認められる。

 

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