
【頭部MRA】症例22
【症例】60歳代男性
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脳底動終末部(basilar top)に長径4.3mm大の嚢状動脈瘤を認めています。
上下方向の動脈瘤は横断像である元画像ではややわかりにくいことがあありますが、今回は背側に突出する動脈瘤として認識することができます。
診断:脳底動脈終末部(basilar top)動脈瘤
同部の動脈瘤は上の好発部位には入っていませんが、その次くらいに頻度の多い動脈瘤です。
【頭部MRA】症例22の動画解説
お疲れ様でした。
今日は以上です。
今回の気づきや感想などを下のコメント欄にお願いします。
動脈瘤の部位を表現する場合に、どう記載したらよいのか悩みます。今回
の部位は一般的に「脳底動脈終末部(basilar top)動脈瘤」というのですね。ESPRESSO画像診断 MRA編で、覚えていきたいと思います。
アウトプットありがとうございます。
>脳底動脈終末部(basilar top)動脈瘤」
ですね。表現に困った場合は、後大脳動脈起始部正中部などでも良いと思います。
basilar topって明日から言いたくなる響きですね笑
アウトプットありがとうございます。
デキレジ用語集に入れておいてください。
MIPでは右のM2以降の描出が低く見えましたが、元画像では思ったより見えました。脳内には強い動脈硬化が見られない気がしますが、血行力学的に流れが悪くなっているとしたら頸動脈に狭窄があるのかも?と思いました。これって考え方としてはアリでしょうか?それともこのMRAだけではなんとも言えないという方が正しいでしょうか?
アウトプットありがとうございます。
>MIPでは右のM2以降の描出が低く見えました
確かに若干描出に左右差があるようにもみえますね。
>これって考え方としてはアリでしょうか?それともこのMRAだけではなんとも言えないという方が正しいでしょうか?
思考の流れとしては良いと思います。考え方もアリだと思います。
ただし、どこから有意ととるかに明確な基準がないところで、人にもよると思います。
消化器内科なのですが、最近動脈瘤が見えるようになってきました!やはり慣れがまず大切ですね
アウトプットありがとうございます。
おっしゃるように慣れですね。特にMRAはなかなか普段見られる機会も少ないかと思いますので。
毎日勉強になる症例ありがとうございます。今回両側のP-comが追えなかったのですが、両側低形成の所見ですか?
また両側低形成の場合、今回のbasilar topは発症頻度高いですか? 先生の感覚的にどうでしょうか。
アウトプットありがとうございます。
おっしゃるように両側低形成ですね。
両側Pcom低形成とbasilar top動脈瘤の関係ですが、そういった文献があるかはわかりませんが、感覚的には関係ないのではと思います。
感覚的で申し訳ないですが(^_^;)
両側Pcom低形成はしばしばありますので、両側Pcom低形成だから今後脳底動脈瘤ができやすいということはないと思います。
脳底動脈先端部動脈瘤(basilar tip aneurysm: BTA)と表記されてる事もありますが、topとニュアンスの違いなどありますか?
アウトプットありがとうございます。
同じものですね。どちらでもよいと考えます。