
【頭部MRA】症例21
【症例】40歳代男性
画像はこちら
右の内頸動脈(ICA)のC2から内側上方に突出する最大径5.5mm大の嚢状動脈瘤を認めています。
MIP像の拡大像が作成されました。
内頸動脈(ICA)のC2から突出している様子がよく分かります。
MRAの元画像やT2WIでも確認することができます。
診断:右内頸動脈(C2)動脈瘤
この内頸動脈の動脈瘤は、C1-2に発生することが多く、中でも多いのがこないだやった内頸動脈後交通動脈分岐部(IC-PC)動脈瘤です。
【頭部MRA】症例21の動画解説
お疲れ様でした。
今日は以上です。
今回の気づきや感想などを下のコメント欄にお願いします。
内頸動脈の区域を間違えてしまいました。分かりやすいとはいえ動脈瘤自体は見逃さなかったので良かったです。
アウトプットありがとうございます。
>分かりやすいとはいえ動脈瘤自体は見逃さなかった
内頸動脈は結構見逃しがちですのでよかったです。
MIP像の縦回転でも横回転でもわかりにくいことがあるのが内頸動脈ですね。
元画像で見ることがより重要とも言えます。
内頸動脈の区域の復習に良かったです.好発部位ではあるのですね.
アウトプットありがとうございます。
内頸動脈の区域かなり難しいかもしれませんが、復習になって良かったです。好発部位ですね。
元画ではAcomより足側に動脈瘤があります。領域を勘違いしていました。Acomより足側はC2でした。覚え直して起きます。
アウトプットありがとうございます。
AcomじゃなくてPcomですね。
訂正ありがとうございます。
こんばんは。
内頸動脈の区域をC1としてしまいました。区域を述べるときはしっかりとPcomを同定する癖をつけたいです。
アウトプットありがとうございます。
内頸動脈の区域は結構難しいと思いますが、都度解剖やシェーマをチェックするようにしましょう。
動脈瘤は同定できましたが、C1としてしまいました。C2なのですね。P-comとの位置関係を復習します。
眼動脈の同定も難しそうですが、C2/C3の区別は画像診断で重要なのでしょうか?
アウトプットありがとうございます。
>眼動脈の同定も難しそうですが、C2/C3の区別は画像診断で重要なのでしょうか?
C2/C3の移行部が硬膜輪の目安となります。
硬膜輪よりも中枢側ならクモ膜下出血になりません。
ですので重要となりますね。
いつも楽しく、勉強させていただいてます。
右の椎骨動脈の欠損はアーチファクトなのでしょうか?
アウトプットありがとうございます。
症例4で見た低形成ですね。
元画像では細い血管を見ることができます。
BPASがあればよりわかりやすいですが今回はありませんね。
症例4
https://imaging-diagnosis.com/view/Lk3eHDy5
いつもありがとうございます。
内頚動脈にC1,C2…といった分類があるんですね。以下のページがすごく分かりやすかったです。(MRAで見落とさないためのポイントなんかも書いてあったりして、とてもありがたしですm(_ _)m)
https://遠隔画像診断.jp/archives/15633
前の方の質問への応えについて質問があります。
“>眼動脈の同定も難しそうですが、C2/C3の区別は画像診断で重要なのでしょうか?
C2/C3の移行部が硬膜輪の目安となります。
硬膜輪よりも中枢側ならクモ膜下出血になりません。
ですので重要となりますね。”
この”硬膜輪よりも中枢側”というのは、C3,C4,C5の方ということですか?
アウトプットありがとうございます。
>この”硬膜輪よりも中枢側”というのは、C3,C4,C5の方ということですか?
です。
動脈瘤はC1、C2に多いですね。
いつもお世話になっております。
左後大脳動脈は胎児型で正しいですか?
ですね。正しいです。右は両方から血流を得ていますね。
いつも大変勉強になっております。ありがとうございます。
内頚動脈の位置関係の分類に関しての動画などありますでしょうか?
アウトプットありがとうございます。
こちらの6分40秒あたりから解説しています。