【頭部】症例64 解答編

【頭部】症例64

【症例】70歳代女性
【主訴】痙攣、意識障害
【現病歴】本日仕事中に痙攣を起こし、当院搬送。全身硬直で意識障害あり。
【身体所見】救急隊到着時はJCSⅠ-3、当院到着後全身性強直性痙攣あり→ホリゾン1A、診察時は眼位は正中位、偏視なし、追視には応じられない、両側握手可能、両側上肢挙上可能、右側はやや反応遅い。

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左前頭部に脳実質を圧排する腫瘤を認めています。

吸収値は脳実質と同じくらいですので、一見何もないようにも見えるかも知れませんが、左前頭葉の白質の浮腫性変化が目立ちますね。

大脳半球と腫瘤の間にはくも膜下腔を疑う線状の低吸収域があり、腫瘤は脳実質外に存在するように見えます。

冠状断像で見てみますと、こちらも境界がわかりにくいですが、やはり脳実質外に腫瘤が疑われます。

形状は類楕円形の形をしており、血腫よりは腫瘍が疑わしいですね。

MRIが撮影されました。

では、MRIから診断してみてください。

注意:MRIのリンクから回答提出していただくと、その後の解説が見られるようになっています。

【頭部】症例64の動画解説

マイクのスイッチが入っておらずちょっと雑音が多くてすいません。

お疲れ様でした。

今日は以上です。

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