
【頭部MRA】症例20
【症例】70歳代男性
画像はこちら
ちょっと薄くて一瞬見逃しそうになるかもしれませんが、右中大脳動脈(MCA)の分岐部(M1とM2の境界部)に7mm大の嚢状動脈瘤を認めています。
MRAの元画像においても脳溝に深く入り込んだところで動脈瘤を認めていることがわかります。
T2WIにおいてもflow voidとしてこの大きな動脈瘤を認識することができます。
この中大脳動脈(MCA)のM1-M2の分岐部(M1末端部)も動脈瘤の好発部位でしたね。
診断:右中大脳動脈分岐部動脈瘤
【頭部MRA】症例20の動画解説
お疲れ様でした。
今日は以上です。
今回の気づきや感想などを下のコメント欄にお願いします。
動脈瘤の好発部位3つの復習になりました。
そうですね。まずはこの3つですね。
今回はサイズが大きくわかりやすかったですが,逆に言えば,破裂の可能性もあり見つけたら,ひやっとしますね.
ですね。これは見落としたらあかんやつですね。
この症例では、動脈瘤からさらに小さいコブ(ブレブ)が出ており破裂のリスクが高いような印象を受けます。
アウトプットありがとうございます。
>動脈瘤からさらに小さいコブ(ブレブ)が出ており破裂のリスクが高い
補足ありがとうございます。
おっしゃる通り破裂のリスクが高い形状をしていますね。
間違えました。
MRA元画像のスライス71で
右IC-PCから出ている漏斗状の拡張を所見として捉えました。
ここは漏斗状拡張でしょうか?
それとも何もないでしょうか?
アウトプットありがとうございます。
>右IC-PCから出ている漏斗状の拡張を所見として捉えました。
ここは漏斗状拡張でしょうか?
いいですね。確かにこれは漏斗状拡張ぽいですね!!!
講座を毎日こなしていっているためか、右MCA分岐部動脈瘤を見つけて、そのあと「他にも本当に無いのかな。。。」と考える習慣ができたようで、右ICから分岐する漏斗状拡張を見つけることができました。右P-comの漏斗状拡張に見えるのですが、前回のようなAchoかもしれないと一呼吸おいて考えるようになりました。何度も画像を見直すことが大事ですね。
アウトプットありがとうございます。
>右ICから分岐する漏斗状拡張を見つけることができました。右P-comの漏斗状拡張に見えるのですが、前回のようなAchoかもしれないと一呼吸おいて考えるようになりました。
おっしゃるように右のIC-PCに漏斗状拡張を認めていますね。
>何度も画像を見直すことが大事ですね。
ここまで読めるようになると、救急やっている人のトップ5%、いや3%に入るのではないかと思います(^^)
右の椎骨動脈が左に比べて細く見えるのですが(時々このようなMIP像を見ます)、これは正常ですか?
アウトプットありがとうございます。
もう一度症例4に取り組んでみてください。
https://imaging-diagnosis.com/view/Lk3eHDy5