
【頭部MRA】症例13
【症例】20歳代 男性
画像はこちら
どんな血管の正常変異がありますか?
左の前大脳動脈のA1の途中(近位部)から中大脳動脈がもう一本分岐しています。
中大脳動脈の破格・正常変異をもう一度チェックしてみましょう。
A1の近位部から分岐していますので、近位起始副中大脳動脈となります。
診断:左近位起始副中大脳動脈
【頭部MRA】症例13の動画解説
お疲れ様でした。
今日は以上です。
今回の気づきや感想などを下のコメント欄にお願いします。
救急画像診断の重要ポイントをギュッと濃縮してお届けします。
【症例】20歳代 男性
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どんな血管の正常変異がありますか?
左の前大脳動脈のA1の途中(近位部)から中大脳動脈がもう一本分岐しています。
中大脳動脈の破格・正常変異をもう一度チェックしてみましょう。
A1の近位部から分岐していますので、近位起始副中大脳動脈となります。
診断:左近位起始副中大脳動脈
お疲れ様でした。
今日は以上です。
今回の気づきや感想などを下のコメント欄にお願いします。
重複MCAかと思いました。解説図に当てはめると間違ってますね。振り返り症例は助かります。ありがとうございました。
アウトプットありがとうございます。
かなり細かい分類ですが、そういう分類があるということを知っておくこと、一度体験したことは、
次見たときに、表に戻れますからね。
この講義が始まってからMCAを2本見た場合、まずは簡単に、MCAの近位から分岐するのか?、ACAから分岐するのか?、ICAから分岐するのか?、を確認するようにしています。
そうですね。
実際は全部double MCAとしてレポートに記載されているケースが多いですが、厳密には異なるようですね。
近位と遠位を間違えて記載してしまいましたが副中大脳動脈と判断できました。\(^o^)/
アウトプットありがとうございます。
近位か遠位かは微妙なこともあるでしょうけど、今回は近位でよさそうですね。
細かい分類は難しいので、復習症例で勉強になります。
最近は「遺残動脈くるかな?」と思いながら開いて、苦手で難しいMCA変異で毎回苦戦しています(汗)
アウトプットありがとうございます。
>遺残動脈くるかな?
(;゚ロ゚)
>苦手で難しいMCA変異で毎回苦戦しています(汗)
もうほぼほぼ終了です(^_^;
毎回,この変異なんだっけと名前が思い出せずにいます.表を見れば解決ですが,せっかくなので覚えたいですね.
アウトプットありがとうございます。
比較的頻度の高い、早期二分くらいは覚えても良いと思いますが、それ以外はややこしいので都度表を確認してもいいかもしれません(^_^;)
いつもありがとうございます。
重複MCAとして記載しました。
どちらか迷いましたが雰囲気で2本目のMCAの方が右のIC topと高さが同じくらいだし、こちらが本幹のほうだろうと思い記載しました。
今回重複MCAではなく、近位起始副MCAとした根拠としては、ICから後交通動脈と前脈絡叢動脈(と思われる分枝)が分岐後に1本目のMCAが分岐しておりその遠位はA1と判断したからということでしょうか。
コメント欄をみると副MCAだろうとの声が優勢でその判断の根拠となる部分が気になりました。
アウトプットありがとうございます。
いただいた質問と画像をにらめっこすること30分・・・・・。
>その遠位はA1と判断したからということでしょうか
ということになります。
明確な根拠はありませんが、
・2本目のMCAの方が細く1本目が本幹と判断した
・1本目のMCA以降はややA1の方向を向いており、2本目のMCAならば方向がもう少し左を向いて欲しい
・A1を消す、2本目のMCAを消すということをしたときにどちらが自然な形かというと、2本目のMCAを消した場合だ
という点から判断しましたが、おっしゃるように重複MCAではないという根拠にはなりませんね。
重複MCAと考える人もおられると思います。
動画にしました。
ご丁寧な回答ありがとうございます。
おっしゃられるようにどちらか片方を消してみたときに2本目のMCAを消したときのほうが自然に見えますね。
以前の動画でも触れられていましたが、今回の正常変異がどちらなのか?ということは実臨床においてさほど重要ではないかもしれませんが、どこまでが正常なのか?ということを知っていることは重要だと思います。今回の正常変異の分類シリーズは知識の整理に役に立ってます。
今後ともよろしくお願いします。
ありがたいお言葉ありがとうございます。
そうですね、あーだこーだ言いながら、MRAに触れていただくというのが、正常変異版の意図の一つでもあります。
こちらこそ今後ともよろしくお願いします。
いつも大変勉強になっています。ありがとうございます。
今回の左中大脳動脈は広義の早期二分中大脳動脈というには分岐が遠位すぎますでしょうか?
よろしくお願いします。
アウトプットありがとうございます。
>今回の左中大脳動脈は広義の早期二分中大脳動脈というには分岐が遠位すぎますでしょうか?
早期二分とすると、ACAが分岐している点が合わないのですね。
ACAがなければ、早期二分と判断して十分なくらいの距離です。
後交通動脈はありますでしょうか?また左PICAはendでしょうか?
アウトプットありがとうございます。
後交通動脈は両側確認できます。
PICA endというのは、PICAを分岐したところでVAが終わってしまい、それ以降のVAが描出されないものを言います。
今回左のVAはばっちりありますので、PICA endではありません。
いつも楽しく勉強させてもらっております。
今回variantが全くわからず、左ヒュブナー反回動脈の方が太いという雑な記載をしてしまいました。
ヒュブナーの反回動脈はA1とA2の境目、特にA2よりからMCAと並行に走行する動脈と理解しております。
耳学問で恐縮ですが、神経発生的にはMCAといっしょ?だそうです?
左近位起始副中大脳動脈とヒュブナの違いを改めて教えて頂ければ幸いです。
すいません、今回の動脈はよく見たら全然A1から出ていました、、、、。的はずれな質問をしてしまいすいません、、、
精進します。。
ごめんなさい、今回の動脈はがっつりA1から出ていますね、、、
的外れな質問してしまい、掲示板荒らしてすいません。
精進します
アウトプットありがとうございます。
前大脳動脈からの主な穿通動脈として
・内側線条体動脈
・Heubner反回動脈
があります。
Heubner反回動脈は前大脳動脈からの穿通動脈としては最大で、尾状核や内包前脚などを栄養することで知られていますが、1.5T程度のMRAでは見えないのではないかと思われます。
元画像の59 / 100あたりに両側起始しているものがそうかもしれませんが。
いつも大変お世話になっております。
正常変異にもたくさんバリエーションがあって興味深いですね。
ふと思ったのですが、左のSCAが近位部で2本に分かれているように見えるのですが、これも正常変異なのでしょうか。
素人質問でしたら申し訳ありません。
アウトプットありがとうございます。
>左のSCAが近位部で2本に分かれているように見えるのですが、これも正常変異なのでしょうか。
そうですね。早期2分していますね。こちらも正常変異でしょうね。
いつも勉強になっております、ありがとうございます。
元画像の36枚目あたりで両側内頸動脈内に血管壁の長軸方向に沿った低信号の線が見えるのですが、これはよくあるアーティファクトなのでしょうか。
アウトプットありがとうございます。
これはMRA元画像でよく見られる血流のムラですね。
MRAは上(頭側)方向の血流を画像化していますので、内頸動脈など水平方向に近い走行をしている部位ではこのように見えることがあります。
今回も36枚目あたりは内頸動脈が前後方向に走行している部位ですね。