【腹部TIPS】症例50 解答編

症例50

【症例】70歳代女性
【主訴】特になし
【現病歴】肝硬変の精査で他院より紹介。

画像はこちら

肝硬変による門脈圧の亢進による側副血行路の症例3症例目(全5症例)です。

肝は辺縁鈍で凹凸不整、肝左葉の肥大を認めています。肝硬変の状態です。

今回の側副血行路はどこでしょうか?

脾臓の前後周囲に蛇行する側副血行路の発達を認めています。

血管を追うと左の腎静脈に合流しているおり、その後下大静脈に還流している様子がわかります。

つまり、脾腎シャントを形成していることがわかります。

 

診断:脾腎シャント

 

今回の側副血行路の状態をシェーマで示すと以下のようになります。

脾静脈から脾腎シャント、腎静脈を経て大循環系である下大静脈へと還っていく側副路が形成されています。

関連:門脈圧亢進に伴う遠肝性側副血行路の画像診断

その他所見:微小肝嚢胞散見。

門脈圧亢進に伴う側副血行路の解説動画

主に見られる側副血行路の解説をしています。

お疲れ様でした。

今日は以上です。

今回の気づきや感想などを下のコメント欄にお願いします。

アンケートのお願い

ここまでの症例41〜50に関してアンケートにご協力をお願いします。

【アンケート特典】として症例41−50の解答URL+パスワードが記載されたpdfをプレゼントさせていただきます。

アンケートはこちらから