【腹部TIPS】症例8 解答編

症例8

【症例】80歳代 女性 スクリーニング

画像はこちら

腹部で体内と体外を交通している構造物はなに?

 

今回は簡単ですね。

体内と体外を交通している管状の構造物を認めています。

体内では胃の中にあることがわかります。

胃瘻(PEG=Percutaneous Endoscopic Gastrostomy : 経皮内視鏡的胃瘻造設術)ですね。

食事が摂れない方や食べてもむせて誤嚥性肺炎を起こしやすい方に、外から直接胃に栄養を入れるための管となります。

診断:胃瘻(PEG)

その他膀胱結石を認めています。

一見結石ぽくはないですが、造影剤など使われた既往がなく結石であることがわかります。

その他所見:

  • 右胸膜石灰化あり。
  • 心拡大あり。
  • 肝嚢胞あり。
  • 腎嚢胞あり。
  • 右腎結石あり。
  • 子宮筋腫の疑い。
  • 動脈硬化あり。

お疲れ様でした。

今日は以上です。

今回の気づきや感想などを下のコメント欄にお願いします。