甲状舌管嚢胞(Thyroglossal duct cyst)

  • 正中頸嚢胞ともいう。
  • 約3/4はほぼ正中に発生するが、1/4はやや外側に位置する。
  • 甲状舌管に残存した甲状腺組織から発生。
  • 先天性頚部病変の中で高頻度
  • 舌骨・舌骨下レベル(75-80%)>舌骨上レベル>舌内(1-2%)
  • 舌骨より上方は頚部正中、舌骨下はしばしば傍正中
  • 単房性のことも、多房性のこともあり。
  • 壁肥厚や内容液の濃度上昇、壁の造影剤増強効果がみられることがある。

通常ならば上のように、舌盲孔から舌骨の前方、甲状軟骨前方を下降し、胎生7週目までに正常位置に移動します。この途中で一部が残存し、嚢胞性病変を形成したのが甲状舌管嚢胞です。

症例30歳代男性 スクリーニング

舌骨に接して舌骨よりやや尾側のレベルでほぼ正中部に嚢胞性病変を認めています。

甲状舌管嚢胞(正中頸嚢胞)を疑う所見です。

動画で確認する。

舌骨上甲状舌管嚢腫の鑑別
  • 口腔底の類上皮腫
  • 皮様嚢腫
  • 喉頭蓋谷嚢胞(小唾液腺の貯留嚢胞。舌骨内側、傍正中)

参考文献:頭頸部の画像診断(改訂第2版) P411

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