鼻腔副鼻腔発生の扁平上皮癌(squamous cell carcinoma)

・病変進行までしばしば無症状、二次性閉塞性。副鼻腔炎、浸潤方向に応じ他神経症状で発症する。

鼻腔副鼻腔悪性腫瘍の80~90%

・男性に好発(男女比2:1)。40歳以上に多く、60-70歳に好発。

上顎洞(80~90%)>>篩骨洞(10~20%)>>前頭洞、蝶形骨洞(まれ)

・発症時約20%でリンパ節転移(外側咽頭後リンパ節群) 。

・前頭洞、蝶形骨洞由来では予後が悪い。

・激しい骨壁破壊、時に神経周囲進展をきたす。

・進展経路の検索

[deco_bg image=”paper1″ width=””]後方:翼口蓋窩→下眼高裂、眼窩 正円孔→中頭蓋窩
上方:眼窩底→眼窩内
下方:上歯槽、頬粘膜腔、硬口蓋
内側:上顎洞自然孔→鼻腔[/deco_bg]

画像所見

▶CT所見:
・骨破壊を伴う軟部腫瘍、やや不均一に増強

▶MRl所見:
・T2強調像、T1強調像、プロトン密度強調像では不均一な中等度の信号強度を呈する

・局所的な出血によるT1強調像の高信号、壊死によるT2強調像での高信号が時にみられる。

 50歳代女性 左鼻汁(上顎洞癌T3N0M0 stageⅢ)

squamous cell carcinoma squamous cell carcinoma1 squamous cell carcinoma2

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