Tornwaldt嚢胞(Tornwaldt’s cyst)

  • 脊索の遺残として生じる先天嚢腫。読み方は、トーンワルト、ソーンワルト、トルンヴァルトなど。
  • 上咽頭収縮筋の表層で正中に位置する円形〜類円形の嚢胞性腫瘤。咽頭後壁の正中、両側の椎前筋の間に生じる。
  • 剖検例の3-4%
  • 通常は無症状(感染により口臭、咽頭痛、膿性鼻漏を生じることもある)。
  • 頭部MRI施行時に偶然発見されることが多い。
  • あらゆる年齢層に見られる。

Tornwaldt嚢胞の画像所見

  • 嚢胞液は通常蛋白濃度が高いためCTでは、高いCT値で、充実性腫瘤と間違えることあり。
  • 鼻咽頭正中後壁で、椎前筋と咽頭縫線との間に存在し、数mm~数cmの大きさ。
  • MRIでは様々な信号強度(内容物の蛋白濃度による)を示す。ただし、T2WIでは、境界明瞭で著明な高信号を呈することが多い。
症例 60歳代男性 脳ドックで偶然発見される。

Tornwaldt

咽頭後壁の正中、両側の椎前筋の間にT2WIにて高信号を呈する嚢胞性病変あり。

Tornwaldt嚢胞を疑う所見です。


症例 30 歳代の女性。慢性副鼻腔炎の精査で来院

Tornwaldt's cyst

2007年放射線科診断専門医試験問題14より引用。

咽頭後壁の正中、両側の椎前筋の間にT2WIにて高信号を呈する嚢胞性病変あり。

Tornwaldt嚢胞を疑う所見です。

参考:
頭頸部の画像診断 P207

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