泣き止まない赤ちゃんを見たときの鑑別
・95%は何ともない。本当に病気は5%。
IT CRIES
- I infection(尿路感染、中耳炎、髄膜炎など)
- T trauma(骨折、虐待)、FB(異物)、Testicular torsion(精巣捻転)
- C Cardiac(SVT上室性頻拍、CHF)
- R Reflux(逆流)、Reaction to formula(ミルクアレルギー)、Reaction to medication(薬剤副作用)
- I insect bite(虫さされ)、Immunization(予防接種反応)
- E eye(角膜びらん、異物、緑内障) ※赤ちゃんの爪は鋭い。
- S surgical(回転異常、腸重積、ヘルニア)、strangulation(hair tourniquet)、skin(おむつ、汗疹、虫さされ、服がきつい、暑い寒い)
特徴的なもの
- 足の趾に髪の毛が絡まる→Hair touniquet syndrome
- 甲高い啼泣(high pitch cry)→脳炎
- 間欠的な啼泣→腸重積
- 未熟児→鼠径ヘルニアも多い。
- 口の中もチェック→ヘルパンギーナ、鵞口そうなど。
検査してわかる疾患
・尿路感染>鎖骨骨折
・なので、尿検査はしておく。
・検査漬けよりも、フォローをしっかりする。
乳児疝痛(infant colic)
・赤ちゃんの激しい泣きのこと。疝痛は一般的には「3ヶ月コリック」と呼ばれる。夕方以降に始まることが多いので、「夕暮れ泣き」や「たそがれ泣き」とも呼ばれる。
3-3-3の法則
- >3時間/日
- >3日/週
- >3週間
- 生後3週〜4ヶ月
・生後6週 平均3.5時間/日
・午後3時〜11時に多い。
・2ヶ月目がピーク。
・2週〜4ヶ月の児の2-12%。
・体重増加は問題なし。
・夜間の豆電球はダメ。
・昔は消化器の問題と思われていた。
・ミルクアレルギーが10〜15%。
・胃食道逆流は2〜4%。
対処
・1−2時間経過観察する。自然に泣き止めば24時間後フォロー。
・泣き止まないなら検査。
・繰り返して、3-3-3の法則に当てはまるなら、「安心するよう説明!」
・でも、泣いて困る→なだめる。
なだめかた=5s
- swaddling 布でくるむ
- side position 横抱き
- shushing シー!静かに
- swinging 揺らす
- suckng おしゃぶり
子宮にいたときのリズムカルな音や動きが恋しいから泣く。