クラミジア肺炎(肺炎クラミドフィラ)
3つに分けられる。
- Chlamydophila pneumoniae(クラミジア・ニューモニエ)
- Chlamydophila psittaci(クラミジア・シッタシ)
- Chlamydia trachomatis(トラコマティス)
①C.pneumoniae
・市中肺炎の頻度は10%で予想以上に頻度が高い。飛沫感染。乾性咳嗽、軽度発熱。
・感染しても上気道炎や気管支炎などの風邪症候群までにとどまることが多く、肺炎は軽症。遷延する咳嗽が特徴。
・画像は気管支肺炎が基本。
・確定診断はELISA法、MIF法による血清抗体値測定。PCR法。
②C.psittaci
・病鳥の排泄物にあり、これを吸入して感染すると1~2週間の潜伏期の後、急激な発熱と咳嗽でクラミジア・シッタシ肺炎(オーム病)が発症する。
・呼吸不全、肝障害、DICなどを来しうる激烈な肺炎。→常に鑑別診断に入れよ。
・画像は肺胞性肺炎。
・確定診断は、MIF法による血清抗体値測定。
・治療は①②ともに、テトラサイクリン系、マクロライド系、ニューキノロン系など。10~14日間使用する。
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画像所見
▶CT所見:
・オーム病に特異的な所見はない。