門脈圧亢進症の原因
門脈圧亢進症に伴う臨床症候
・脾腫、脾機能亢進症 脾腫の基準は最大断面の長径×短径>45、や長さが15cmを超えるもの。
・門脈-大循環短路(門脈に帰れない血流がIVCやSVCに灌流する遠肝性側副血行路)
・食道、胃、異所性静脈瘤
・肝性脳症
・腹水、腸間膜の浮腫性変化
門脈圧亢進に伴う側副血行路
・遠肝性側副血行路(門脈に帰れないので遠回りしてIVC,SVCに帰る)
・求肝性側副血行路(結局門脈に帰る)
の2つに分けられる。
遠肝性側副血行路
・噴門部・食道静脈瘤(cardiac and esophageal varices)
・胃腎短絡路(gastro-renal shunt:G-R shunt)
・脾腎短絡路(spleno-renal shunt:S-R shunt)
・傍臍静脈(paraumbilical vein)
・腸間膜静脈瘤
・肝内門脈瘤(門脈-肝静脈短路)
・精巣・卵巣静脈瘤
・直腸周囲静脈瘤
噴門部・食道静脈瘤(cardiac and esophageal varices)
胃腎短絡路(gastro-renal shunt:G-R shunt)/脾腎短絡路(spleno-renal shunt:S-R shunt)
傍臍静脈(paraumbilical vein)
腸間膜静脈瘤
求肝性側副血行路
・肝外門脈や脾静脈の閉塞では、求肝性の門脈側副路(膵頭・十二指腸・総胆管・胆嚢周囲の小静脈が吻合して形成される側副血行路=cavernous transformation)が見られる。
・おもに、①脾静脈-短胃静脈-胃冠状静脈-門脈 ②脾静脈-胃大網静脈-SMV-門脈へと形成される。
重複下大静脈のある患者でも門脈圧亢進症は起こりえますか?
コメントありがとうございます。
門脈圧亢進症は、主に門脈系の血流に影響を与える要因によって引き起こされるため、下大静脈の解剖学的変異が直接的に門脈系に影響を与えることは通常ありません。
つまり起こるということです。