Solid-pseudopapillary neoplasm(SPN,SPT)
- 若年女性(10~30歳代)に好発。
- 予後良好な分化方向不明な上皮性膵腫瘍。
- 膵臓のどの部位にもできるが、頭部及び尾部に好発する。
- 稀に悪性例。高齢者ほど悪性例が多い。再発例は5%で肝転移が多く、10年以上経過してからの再発の報告もある。low grade malignancyとしての認識が必要。
SPNの画像所見
CT所見
- 高頻度に腫瘍内壊死による嚢胞(出血)変性(96%)。
- 嚢胞壁の石灰化(34%) :central、Stippled(斑状)、Eggshellの3パターンあり(輪状・貝殻状・卵殻状)
- 辺縁部の充実部は造影で漸増性に濃染。
MRI所見
- 嚢胞内の新旧の出血の評価に有用。
- MRIにてT1WI high(出血を反映)~low、T2WI 不均一なhighが多い。が、多彩。
- ヘモジデリン沈着により、opposed phase→in phaseで信号低下を認める部位あり。(in phase →opposed phaseでの信号低下は脂肪含有を意味する。)
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