脊髄軟化症とは
・頸椎症における脊髄内部の病的変化としては、空洞形成(syringomyelic cavity)、壊死(cystic necrosis)、軟化(myelomalacia)などが挙げられる。
・脊柱管狭窄部位における髄内のMRI信号強度変化は脊髄軟化症(myelomalacia)と呼ばれ、重症度の指標となる。
・直達外力、浮腫、静脈性うっ血や虚血/梗塞などのさまざまな要因による細胞脱落や微小嚢胞性変性/グリオーシスの病理を反映している。
・通常は白質(神経線維)よりも灰白質(神経細胞)に沿うような病変分布となる。脊髄軟化症はPresyrinxの状態と重複しており、脊髄空洞症へ移行する場合もある。
*presyrinxはChiariⅠ型奇形や癒着性くも膜炎など非外傷性の脳脊髄液閉塞に伴った脊髄浮腫であり、脊髄空洞症へ進行する前の可逆的な状態をさす。
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