馬尾弛緩(redundant nerve root)とは?
- 長期にわたる脊柱管狭窄の結果、狭窄より上部あるいは下部で馬尾が部分的な強い狭窄や弛緩を繰り返し、馬尾の伸長・屈曲蛇行を認めることがあり、これを馬尾弛緩と呼ぶ。
- 単椎間狭窄よりも多椎間(多椎体レベル)狭窄を示す症例で頻度が高いとされ、狭窄が強いほど所見が目立つ傾向がある。
- 病理学的には、神経線維の脱落、走行の不規則化、間質(結合組織)の増生、シュワン細胞の増生などが報告されている。
- 発生機序としては、腰椎の前屈・後屈などの反復運動により、狭窄部で締め付けられた馬尾神経が狭窄部の近傍(特に上方)へ絞り出されるように移動し、冗長化が生じると考えられている。
- MRIで蛇行・集簇する神経根が目立つため、動静脈奇形(arteriovenous malformation)などの血管性病変や腫瘍性病変と間違えないように注意。
症例 70歳代女性

腰椎MRI T2強調像 矢状断像です。
L2/3-4/5レベルに著明なヘルニア及び膨隆による硬膜嚢の圧排あり。
それに伴い馬尾にたわみを認めており馬尾弛緩を疑う所見です。
L2-3レベルで特に目立ちます。
症例 60歳代男性

腰椎MRI T2強調像 矢状断像です。
L1/2-3/4レベルに著明なヘルニアによる硬膜嚢の圧排あり。
それに伴い馬尾弛緩を認めており、L2レベルで特に目立つ。
参考文献)骨軟部疾患の画像診断
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