副心臓枝(accessory cardiac bronchus)
- 気管支分岐の正常変異の一つ。
- ほとんどが中間気管支幹(主気管支のこともある)から内側(心臓方向)に分岐する過剰気管支。
- 0.3%で見られるまれな正常変異。
- 正常な気管支粘膜および軟骨を有し憩室や瘻孔とは区別される。
- 通常は憩室型の盲端となるが、肺実質を換気する(副葉型)こともある。
- 通常無症状であるが、時に反復性肺炎、喀血、咳嗽、呼吸苦を伴うことがある。
- 気管支の正常変異では他には気管気管支がある。
症例
引用:radiopedia
中間気管支幹から内側に突出する憩室様構造を認めています。
副心臓枝(accessory cardiac bronchus)を疑う所見です。
参考文献:
- 新 胸部画像診断の勘ドコロ P121-2
- 画像診断 Vol.40 No.11増刊号 2020 P11
- 画像診断 Vol.35 No.3 2015 P317
- 臨床画像 Vol.37 No.4 造艦が追う 2021 P53-4