脊髄におけるscalpel sign(メスサイン)と鑑別疾患

  • 主にMRIの矢状断像やミエロ後のCTの矢状断像で脊髄を腹側に圧排し、背側に外科手術で用いるメスのような形態を示すサイン。
  • 鑑別疾患はarachnoid web、くも膜嚢胞(arachnoid cyst)、癒着性くも膜炎(adhesive arachnoiditis)

arachnoid web

  • 肥厚したくも膜の帯、しばしば背側から脊髄を圧迫し、症状を来す。

引用:radiopedia

症例 50歳代女性

引用:radiopedia

胸髄の背側にメスの様な形をした高信号域があり、胸髄を腹側に圧排しています。

arachnoid webと診断され、手術が施行されました。

参考:radiopedia

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