第5中足骨基部骨折
- 大まかに、粗面部の裂離骨折と近位骨幹端部骨折(Jones骨折)に分けられる。
- 前者の方が頻度は圧倒的に高い。
第5中足骨基部骨折-粗面部裂離骨折
- 下駄骨折、ハイヒール骨折、ダンサー骨折、pseudo Jones骨折など呼称がある。
- 第5中足骨基部外側に突出している粗面を含み、立方骨との関節面や第4,5中足骨間関節に骨折が及んでいることが多い。
- 内反位で足をつき、短腓骨筋腱の付着部である第5中足骨粗面に牽引力がかかり、生じる裂離骨折。
- 一般的に簡易な固定で癒合するが、関節面に及んで大きく転位している場合は手術が必要。
第5中足骨基部骨折-近位骨幹端部骨折(Jones骨折)
- 一般に骨折線の内側は第4,5中足骨間関節に及ばない。
- 足を捻るなどの一度の外力による骨折と、繰り返す外力による疲労骨折があり、疲労骨折では骨折線は通常、外側が開大している。
- 難治性であり、偽関節を形成しやすい骨折。その原因として骨折部の血流供給の乏しさが考えられている。
- 早期復帰が望まれるアスリートにおいては、積極的に髄内スクリュー固定法などの手術が行われる。
1)を参考に作図
参考文献:
- 骨折の画像診断 P244-246
- 画像診断 Vol.40 No.8 2020 P825-826
- 骨折ハンター P295-298